2011 年 10 月 2 日

ぴかまく公論 「日本人の美徳=欠点?」

 日立ツール株式会社

基盤技術研究センター
松江表面改質センター
センター長 井上謙一
 
ぴか☆まく公論 「日本人の美徳=欠点?」
 
東日本大震災により被災されたみなさまに,心よりお見舞いを申し上げます。
被災地の一刻も早い復興をお祈り申し上げます。
 
☆3.11に見た日本人
2011年3月11日14時46分,牝鹿半島の東南東約13km付近,深さ約24kmを震源とし発生した東北地方太平洋沖地震は,震源域が東北地方から関東地方にかけての太平洋沖 幅約200km,長さ約500kmの広範囲に亘り,地震の規模を示すマグニチュードは9.0と,日本国内観測史上最大であり,世界でも4番目に大きな地震であった。
この地震によって大規模な津波が発生し,震源地に近い東北地方太平洋岸では,高い津波による甚大な被害が発生し,死者,行方不明者の人数が20,000人を超えると報道されている。
このニュースは瞬く間に世界に広がり,震災直後より海外からの救援隊派遣や,物資輸送,義援金等,地球規模での援助があったが,それらを通じて各国のメディアは,次のようにも被災国日本を報道した。
 
アメリカ ウォールストリート・ジャーナル:「大自然からの打撃に遭っても生き延びるための備えを,日本人がどれほどきちんとしているか指摘せずにいられない」
ロシア タス通信:「日本には最も困難な試練に立ち向かうことを可能にする『人間の連帯』が今も存在している」「ほかの国ならこうした状況下で簡単に起こり得る混乱や暴力,略奪などの報道がいまだに一件もない」
中国 環球時報:「日本人の冷静さが世界に感慨を与えている」「東京では数百人が広場に避難したが,男性は女性を助け,ゴミ一つ落ちていなかった」
中国 新京報:「教師は最後に電気を消してから教室を離れ,避難民は暗闇の中で秩序正しく並び,救済物資を受け取る」
 
☆外国人の視点
これらの報道はいずれも日本という国が持つ独自の文化,国民性に由来するとの声が多く,日本人の“我慢する力”,“沈黙する忍耐力”が今回良い方向に現れたのではないかと思われています。
この日本人の我慢・沈黙に対し,外国人たちは“日本人の美徳”と称賛する声が大半である中,逆の見方をする報道もありました。
一部の外国人メディアの報道では,「これらの美徳が昨今の政治腐敗の温床となっており,物言わぬ日本人の美徳は,その反面,欠点にもなっている」とも論じられています。
「日本人は自らの生活の安定を目的に,政治に対してもっと不平不満を声に出すべきであり,その行為を行わない日本人に現政権を批判する権利はない。」
確かにその通りですけど,この意見はきわめて外国人らしいと思いました。
 
☆日本人の美徳とは?
日本人は・・・「はっきりものを言わない。」「語尾が曖昧である。」「要求がよくわからない。」よく聞く言葉ですが,これがいわゆる日本人の良いところでもあるのでは?と思います。外国人との交渉や議論の場では,このような態度が良くない印象にとらわれることがしばしばですが,これは日本人の文化であり,どうしようもないことかもしれません。
逆にあからさまな権利の主張をしている隣国の態度は,われわれ日本人にはいささか下品で恥ずかしく映ることがあります。
そもそも日本人の美徳とは?その本質とは?なんなんでしょうか?
きっと我々は,小さな島国という限られた環境の中で,日本人同士 お互いに“うまくやっていく術”を長い時間をかけて創りあげてきたもの,それが我慢と沈黙なんだと思います。日本人の美徳は,お互いの“我慢と沈黙”にあり,かつお互いがそれを“察する気遣い”にあるもので,つまり日本人の美徳の本質とは,我慢,沈黙を貫き通すのではなく,相手がそれを察することにより,より良い関係を構築していくことじゃないかと思います。
多少気に食わないことがあるかもしれない,でも相手のことを少し理解できれば,その気に食わないことにも理由があり,お互いがうまくやっていくには,そのことをくどくど言って関係がこじれて・・・といった感じでしょうか?日本人的ですよね?
だから,空腹の中,長い列に並ぶことができるし,暴動や略奪を起こさないのだと思います。
国民が不況にあえぎ,震災の復興もままならない今,政を取り仕切る政治家たちが,少しでも物言わぬ国民の心を察し,この国を良い方向に導いていって欲しいと思います。また,幸いにも震災を免れた者たちは,被災者たちの届かぬ声を察し,今できることで国に協力しなければいけないと思います。
 
☆おわりに
3.11を通じて日本人の強さと美しさに感動しました。ITが私たちの生活に浸透してしまい,コミュニケーションツールは心の伝わらないものばかりですが,集団としての日本人の良いところはまだまだ残っていると感じました。
 
でも今の日本人を個で見た場合はどうでしょう?
ちょっとしたすれ違いから大切な人間関係を壊してはいないでしょうか?
心の伝わらないツールに頼ってしまい,自分の気持ちをちゃんと伝えられてないのではないでしょうか?
お互いの気持ちを察しあえるのは,日頃のコミュニケーションがあればこそと思います。
カテゴリー: ぴか☆まく公論 — admin @ 11:14 PM

2011 年 10 月 20 日

ぴかまく公論 「限りある資源を大切に 〝錆から守る〟」

㈱日本パーカーライジング 広島工場
吉村 和夫
 
【赤錆を黒錆に転換するパーカー防食塗料 TRIC(トリック)】
 

設備や構造物の機能性や外観などの維持は永年の課題です。錆の進行が進めば構造物の交換や建て替えなど悩みは尽きません。そこで、今回は発想を転換?から生まれた製品、錆転換型の防食塗料、その名も「トリック・シリーズ」を紹介します。

最大の特徴は
 ・錆落とし ケレン作業の簡素化による作業軽減
 ・赤錆を黒錆に転換させる機能性
なのです。
 
従来、鋼構造物の防食塗装については完全な素地調整が必要でした。しかし、それは現場塗装に於いて、技術的・経済的に困難なことです。このケレン作業の改善にお役に立てないか…。
そこで、パーカでは2~3種ケレン程度の素地調整作業まで行い、錆止めできる方法を突き止めたのです。
それが、錆転換型の防食塗料(プライマー) TRIC(トリック)です。
トリックは錆層に強力に浸透し、固着化させ、不安定な赤錆を安定な黒錆へ転換させることで、優れた防食効果を発揮します。
 
その性能の一端を見ていただきましょう。
屋外暴露後の錆断面の写真を示します。錆断面を見ると錆転換型の防食塗料であることがよくわかります。
 
■一般錆面塗料

他メーカーは、塗膜下に新たに錆が発生し、積層の悪質錆が多くなっています。  

 

 
 
 
 
 
■錆転換型の防食塗料 トリック 1000

トリック 1000は、塗膜下の悪質錆が少なく、良質錆が増え、地鉄に密着しています。

 
 
 
 
 
 
 ■施工実績事例
ここでトリックを用いた施工実績事例を紹介しましょう。
施工前は錆が発生しています。施工前に素地調整をします。ケレン2~3種程度に錆、劣化塗膜を除去し、 鋼面を露出させます。 くぼみや供給部分には、 さびや旧塗膜が残存する程度で構いません。施工はプライマーにトリック1000、上塗りにはパーペインU(ウレタン二液)塗料を塗布しています。
 (左:施工前 中:素地調整後 右:施工後)
  
 
トリック・シリーズは現在4つを発売しております。お使いの用途に合わせてご活用ください。
なお、現行のプライマーは溶剤系が主流であるため、パーカでは、作業性良好でかつ環境に配慮した一液性の水系錆転換プライマー(トリックW)を来年度発売予定です。
 
製品名 主成分&塗布量(g/㎡) 特長 および 用途の箇所
トリック 1000  溶剤型一液性
 
エポキシ系

 300g/
 (1層塗り)

 ・トリックの基本塗料。一液性で作業性が良い
 
・錆面の素地調整は2~3種ケレンとする
 
・修復面の残存下地塗料の種類により、リフティング要注意
 
・溶融亜鉛めっき上にも塗装可能であるが、白錆無きこと
 
・SUS304にも塗装可能
 
・専用シンナー必要
トリック 1000Z    溶剤型特殊
 セメント入り2成分性
 エポキシ系

 250g/
(1層塗り)

 ・トリック1000に特殊パウダーを添加した塗料
 
・1層塗りで厚膜塗装が容易
 
・施工性(50μm、吹付け、ローラー、刷毛施工可能)
 
・性能:鉛筆硬度3~4H
          防錆力大
          接着強度>3.0N/mm

トリック 1100  溶剤型二液性
 エポキシ系

 240g/
(2層塗り)
・旧塗膜が残存している鋼材の錆面に適用
 
・上塗り塗料との相性が良好
 
・SUS304に塗装可能 ・溶融亜鉛めっき面には適用不可
 
・希釈液不要
トリック 1200  無溶剤型二液性
 エポキシ系

 200g/
 (1層塗り)

 ・端末部、隅角部等のケレン困難箇所への専用塗料
 
・ベランダ手摺り、階段ササラ部、支柱とコンクリートスラブ
の取り合い地際部の隙間に充填し施工

 ・二液性にて混合後早めの充填塗布要。硬化は1~2日要
 
・充填後、塗膜にタックが残るが、上塗り塗装可能

 
【引用】日本パーカライジング(株)加工事業本部カタログ
※ ご使用に際して
・施工した後の塗装面に、何らかの要因でできた傷等への防食効果はありません。再塗装が必要です。
・トリックは錆転換型エポキシ系下塗りプライマーです。塗装面は耐候性のある上塗り塗料等で仕上げてください。

 

カテゴリー: ぴか☆まく公論 — admin @ 10:37 PM