田尻さや香
当社、倉敷ボーリング機工は表面処理の中でも溶射というコーティング技術を行っている会社です。前回(2009年7月1日掲載)、溶射について簡単にご説明し、その特徴としては、①あらゆる材質に皮膜を形成でき、②溶射材料の種類を広範に選択できます。③基材の寸法に制限がなく、④皮膜の形成速度が高いという4点を挙げました。
近年、あらゆる産業において保全費の削減が行われておりますが、現地工事をご活用頂くことにより、設備のメンテナンスは今までと同様に定期的に行い、お客様の生産される製品の品質を維持できるだけでなく、短納期・低コストにて設備保全を行えます。
当社が得意としておりますのは、製紙産業においては、原質パートのポンプ関係部品の溶射部分補修や、抄紙機では紙を巻き取るセクションであるワインダーパートのワインダードラムの再溶射加工。印刷機シリンダの現地補修。化学プラントではボイラチューブや各種タンクの腐食部の部分補修などです。お客様が予定されている定期修理期間内に作業を完了させるよう工程管理を行って参りますので、どうぞ一度ご検討ください。
最後に、最近リリースした新製品K-StefRをご紹介します。
トップコートにふっ素樹脂を成膜し、皮膜表面に非粘着性を持たせた溶射皮膜です。ウエブと接触するロールのケースでは、ピッチなどの粘着物が付着しにくく、付着しても取れやすい表面性を発揮します。この製品の現地施工のご用命も各種プラントよりますます増加しております。既存技術の場合、トップコートの施工には焼成炉が用いられてきましたが、当社の新しい技術により現地施工が可能となりました。300℃を越える高温の焼成工程が省かれましたので、製品自体が高温に曝されることが無くなり(母材温度は200℃以下)、熱応力によるロールの歪みや軸抜けがなくなりました。アンダーコートにはセラミックス系材料を成膜していますので、耐食性の付与だけでなく、このプロセスでは、アンダーコートの凹部にトップコートが埋まることで使用中に摩耗しても、アンダーコートの凸部がそれ以上の摩耗を抑制します。
.gif)
これにより、より長く母材をお使い頂き、何度も表面のみ再加工を行うことが出来るようになりましたので、経費削減をお約束します。
溶射は金属・合金・セラミックス・プラスチックなど様々な材料を基材へ成膜し、希望する表面性能を付与できます。
是非、時間が限られているとき、予算に制約があるときには、現地工事のご検討もされては如何でしょうか。







