2009 年 10 月 2 日

表面技術特別講演会 in 広島開催

 『表面技術特別講演会 in 広島開催』のご案内

■日 時:平成21年10月7日(水)13:30~17:00
■場 所:広島市工業技術センター3階(広島市中区千田町3-8-24) 
■お申込:FAXまたはE-Mailにてお申込み下さい。

申込書 ⇒⇒⇒ http://www.hyoukyo-kansai.info/

主 催(社)表面技術協会関西支部
共 催 広島市工業技術センター、機能性薄膜応用研究会、
協 賛 広島県鍍金工業組合、()中国地域ニュービジネス協議会

このたび、(社)表面技術協会関西支部からお誘い頂き、「表面技術特別講演会in広島」にてぴかまくモールのご案内をさせて頂くことになりました。
表面処理技術協会さまでは、PVDなどの乾式法から電気めっきなどの湿式法に至るまで多様な幅広い技術手法を網羅する技術開発において、その手法ごとに研究会活動などをされております。昨今はそれらを融合した技術の展開が求められているとのこと。
本講演会では、湿式法によるめっき技術の将来を展望して頂くとともに、実用化が進んでいるドライコーティング技術についての講演があるそうです。

ぴかまくモールが表面技術協会さまを通して技術の融合につながる出会いを期待したいと思います。

プログラム
13
30 開会ごあいさつ    支部長 横井 昌幸氏
13
40 基調講演「めっき技術の現状と将来」 (社)表面技術協会 会長、甲南大学 縄舟 秀美氏
1500 講演「最新の金型用表面処理技術の提案」 トーヨーエイテック㈱ 藤原 浩司氏
1600 産業クラスター計画表面処理技術商店街「ぴかまくモール」について () 中国地域ニュービジネス協議会 桑原 良弘

カテゴリー: ぴか☆まく活動 — admin @ 9:23 AM

2009 年 10 月 11 日

表面技術特別講演会 in 広島が開催されました

 『表面技術特別講演会 in 広島』が開催されました。

(社)表面技術協会関西支部からお誘い頂き、「表面技術特別講演会in広島」にてぴかまくモールのご案内をさせて頂きました。
基調講演は「めっき技術の現状と将来」と題して (社)表面技術協会 会長、甲南大学 縄舟先生からは、「従来のめっき技術の改良と深化から、独自技術の高度化を目指した新技術開発を進めなくてはならない」といったお話がありました。
トーヨーエイテック㈱ 藤原部長からは「最新の金型用表面処理技術の提案」と題して、様々な硬質膜コーティング技術についてご紹介がありました。
続いて、
「ぴかまくモール」のご紹介を中国NBC 桑原よりさせて頂きました。多くの方が聴講されこれからの連携に発展することを期待したいと存じます。


カテゴリー: ぴか☆まく活動 — admin @ 12:27 AM

2009 年 10 月 17 日

ぴかまく公論 軸肥大加工に基づく造型加工





高周波熱錬株式会社

西部営業所 井本 義人

 

高周波誘導加熱は、電気加熱である二酸化炭素排出量が少なく環境に優しいこと、および連続処理による効率的な設備稼働が可能です。

高周波誘導加熱による高周波熱処理(焼入れ・焼戻し)は、加熱面では、急速加熱、表面加熱、部分加熱という特徴を持ち、熱処理面では急速+短時間過熱を基本とするため、その前工程(加工・熱処理)の影響を受けやすい。ただ、その影響の状態と前後工程をスルー(一気通貫)に見て、特に加工工程とのコラボレーションを前向きに考えれば、技術・品質面だけでなく、コスト面でもプラス効果が得られる可能性が高いといえます。

 

 その中で今回は『軸肥大』拡径加工法を紹介します。

愛媛大学との協同で開発した『メカニカルラチェット現象』により、軸物の中間部に太径部を冷間成形できる加工方法です。図1のような基本原理で、軸物を両側からスリーブで挟みこんで回転させながら片方の非固定チャッキング装置を数度傾けて押し込むことによって、軸の中間部に太径部を容易に創成します。

図1 軸肥大加工法の模式図

 

同じ太径部を加工する場合、切削加工に比べて切削くずが出ず、温度はほとんど上がらず、比較的短時間で加工できることから、省資源・省エネで環境に優しく、かつ低コストな加工法として注目されています。図2に軸肥大加工事例を紹介します。

図2 軸肥大加工事例

 

ネツレンでは受託加工と試作開発を進めるとともに愛媛大学と協同で、さらなる加工技術開発と対象材料の拡大を目指して研究開発を進めています。

 

 昨今の大きな景気変動の裏側で、世界的なものづくり体制も動き始めているものと推測します。その変動の中で、日本のものづくり企業がしっかりと生き残っていくには、言うまでもなく「世界をリードする優れた技術力・品質管理力」の維持発展が必要不可となります。これを実現するには、専業メーカーとしては個々の保有技術をさらに熟成発展させるとともに、部品製造工程を一気通貫に見た工程間コラボレーションにも積極的に目を向け総合的な改善改良・開発とコストダウンを目指す必要があると考えます。

カテゴリー: ぴか☆まく公論 — admin @ 3:12 AM

2009 年 10 月 22 日

ぴかまく公論 (続)環境負荷を低減しためっきプロセス








柿原工業株式会社

新プロセス開発室 王路貴史

(続)環境負荷を低減しためっきプロセス

前回(2009年4月1日)のぴかまく公論で,弊社の環境負荷を低減しためっきプロセスの1つであります『樹脂めっき部品のリサイクル』をご紹介させていただきました。
このプロセスは,めっき完成後の部品について着目し,不要となった樹脂めっき部品のリサイクル回収について取り組んでいる内容でしたが,今回は現在弊社が取り組んでおりますめっきの製造工程に着目した『6価クロムフリープロセス』についてご紹介させていただきます。

樹脂めっきの工程は図1のような工程を経てめっきが行われております。
この工程の中で,『②エッチング』と最終の工程『⑯クロムめっき』はめっき薬品に6価クロムが使用されており,環境負荷の高い処理工程です。めっき薬品メーカーやめっき業者は,この工程に代わる処理薬品や工程の開発を実施しており,弊社もこの開発に取り組ん
でおります。

図1 樹脂めっき工程

まず,図1-②エッチング工程では,高濃度のクロム酸(6価クロム)と硫酸を使用するため作業環境が悪く,廃液処理も適切に行わなければなりません。
これに代わる工程として,クロム酸を用いないでエッチングが出来るプラスチックを検討したり,UVやオゾン等で樹脂を酸化させたり,湿式めっきではなく乾式めっき(真空蒸着等)で製膜する等の研究発表がなされておりますが,まだ量産化に至ったものはなく,弊社もいろいろな方法について現在も検討を進めております。

次に最終工程(図1-⑯)のクロムめっきですが,こちらもクロム酸のめっき液から金属クロムを析出させる工程です。完成したクロムめっき品の金属皮膜は金属クロムであるためステンレス材(Ni/Cr合金)と全く同じで無害ですが,生産工程としては6価クロムを使用しているため環境負荷の高い工程の1つとして挙げられております。
こちらは既に6価クロムではなく3価クロムめっき浴が開発され,弊社も量産化を行っております。また,スズコバルト合金やスズニッケル合金,金めっきを施せば,6価クロムを使用しない最終工程を達成することも出来ます。
最近,ロシア市場への自動車販売が増えており,日本からも自動車が輸出されつつあります。それにともない,樹脂めっき業界では新たな問題が発生しました。
『ロシアで実際に走行している自動車の「めっき部品が錆びる」』という問題です。いろいろと要因はあるようなのですが,雪が降ったときに道路に撒く『融雪塩』が大きな要因として上げられています。道路に撒いた融雪塩が自動車めっき部品に付着し,付着した状態のまま放置することによって,めっき皮膜を錆びさせているようです。「雪道を走行したあとは,自動車の下周りをしっかり水洗いしておくように。」と言うことを耳にされたことがあるのではないでしょうか?ロシア地域ではこのような事が顕著に起こっているようです。寒冷地のため,水で自動車が洗えない(凍ってしまう)といった事も影響しているようですが・・・。

再現試験として,融雪塩の主成分である塩化カルシウムを樹脂めっき部品に塗布し温度,湿度をかけると著しくめっき(クロムめっき)が腐食します。ここで,3価クロムめっき浴から析出した皮膜は,この塩化カルシウム腐食性が非常に高い事がわかりました。
しかし,現在量産化している3価クロムめっき浴のめっき皮膜は『ダーク調』と言われているちょっと黒っぽい皮膜で耐食性を狙った製品ではなく,デザイン性重視のめっき品でした。そこで,6価クロムめっき浴からのめっき皮膜色調=シルバー調の色調で,耐塩化カルシウム腐食性が高い,3価クロムめっきが要望されるようになっております。
こちらについても弊社は取り組みを行っております。
http://www.kakihara.co.jp/technology/chrome3/index.html

このように弊社では現在,6価クロムを使用しない樹脂めっきプロセスについての研究に力を注いでおり,本年度の『ものづくり中小企業製品開発等支援補助金』の採択を受け,図①~⑨までの全樹脂めっき工程から6価クロムを使用しない工程への開発に励んでおります。

 

カテゴリー: ぴか☆まく公論 — admin @ 9:31 AM