ぴかまく公論 バリ取りの効率化、製品の小型化を追求する
S・E・P技研株式会社
中西顕郎
N社長
Kさん、仕事どうですか?
この間取引先の工場見学に行って、人があまりいないなって…
K社長
やっぱりトヨタ生産方式に代表される生産の効率化「カイゼン」の効果のだよね。
一人当たりの生産能力はどんどん上がっているし。機械化、ロボット化のおかげ
で人が要らなくなっているってことかな。
N社長
生産するものが増えなければ、人はどんどん要らなくなるばかり。
ほんとにそれでいいのかな。働かなくなる人が増えていくような気もするし。
K社長
それでも、いまだに人手をかけている工程はまだ残っていたんだよ。
それは検査とバリ取りの行程!
N社長
確かにそうだね。検査の自動化も難しいですけど、バリ取りの自動化も難しい。
特に製品が小型化すればするほど、バリを取り除くのが難しくなりますよね。
そこで、今回はSEP技研のSEP処理についてご紹介します。
当社のバリ取り技術は、液体でバリを溶かして除去しますので、小さな部品でも確実にバリ取りが出来ます。
また、特殊な液体の中に漬けてしまうだけなので、バッチ処理で一度に多くの製品が処理できます。また、クロス穴の中のバリ取りや薄板でも変形することなくバリの除去ができるんです。
でもいいことばかりではなく、液の当っているところは全て反応するので、全体的に解けてしまいます。ここが難点なんです。ただ、逆に寸法を全体的に数ミクロン落として欲しいといったご要望を頂くことがあるので、一概に悪いとは言いがたいのですが。
バリ取りも物理的処理は多いですが、化学的に処理するのって珍しくないですか?
表面を全体的に一皮剥くような感じになりますので、洗浄効果も抜群です。表面についた汚れも全部溶かし、材質にもよりますが、表面粗さも向上します。
ちょっとだけ技術的な解説をしておきます。
SEP処理は、バリを除去したい製品を特殊な液に浸漬し、化学的に溶解させ、バリを除去し、表面を平滑化させる技術です。
バリ取りの原理は、単純に言うとバリの厚み分全体を溶解させてバリを脱落させることにより除去します。
ただ、バリは根の部分が組成変形しており、他の部位に比べ変化量が大きくなり、若干早めに溶けます。
また、バリの厚みは高さに対して薄いことが多く、バリの厚みほど表面を溶解させるだけなので、薄いバリなら簡単に除去できます。
SEP処理による金属平滑化の原理は、ワークと液体とを化学反応(溶解反応及び還元反応)させ、凸部を優先的に溶解させることにより平滑化させます。
ただ、ある程度凸部を除去すると、その形状のまま溶けていくので、エッジにはミクロン台の小さなRしかつきません。
当処理はワークを全体的に均一に溶解させますが、残留応力や表面酸化膜の厚み等によって、若干ですが溶解量が変化します。
処理可能な材質は、鉄、ステンレス、銅、アルミ、チタン、マグネシウム等ですが、添加物の関係で粗さが良くなるものと悪くなるものがあります。また、金やプラチナのような化学的に安定した物質は反応しないので×です。
以上、SEP処理の解説は終わりです。
製造の効率化を目指して。。。
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